2011年04月01日

さあ、そろそろ顔を上げなければ

今日、白川の橋を歩いていたら桜が咲いていました。桜が咲く季節だったんだとびっくりして見てしまいました。季節の感覚がなくなっているのは寒さが続いているということばかりではないと思います。

知らず知らずのうちに下を向くことが多くなっていたのです。
東北・関東大震災の時から、あまりに悲惨な津波や地震、火災の映像を見てきて、ショックを受けていました。さらに今は原発事故や風評被害が重なっています。

そんな中で聞く、被災された方たちの体験や、避難所で暮らす様子、耐えて、それでも明るく話す人たち。
悲惨な状況の中でもお互いに思いやりを持って行動している人たちの話。
必死で働く自衛隊や警察や消防の人たち。

そのような姿を見るたびに、知らず知らずのうちに自分で何かを「自粛」してきたようです。
そして自分を責め始めていました。自分はこんなことをしていていいのかと、もっと何かをすべきではないかと。
もちろん募金などでは協力しているつもりなのですが、それ以上のことをすべきなのではないのかと。

おそらく非常に多くの人がそのようなことを考え、それができないならせめて頑張っている東北の人たちの気持ちを分かち合おうと、無意識のうちに色々なことを「自粛」しているのではないでしょうか。

世間体から来る「自粛」ではなく、その悲しみを分かち合おうとする心が「自粛」になって現れているのだと思います。

でも、もうそろそろ切り替えなければと気づきました。
震災のことは忘れて楽しく暮らそうというのではなく、震災のことや被災されている方々のことを常に気に留めて、生活の中でもその方たちに少しでも助けになるように行動しようと思うのです。

被災していない地方に住む私たちは、被災された地方を支え続けなければなりません。
それが被災していない地方に住む私たちの役割ではないかと思うのです。




Posted by tetsu at 18:14│Comments(1)
この記事へのコメント
本当に下ばかりを向いていた様に思います。
少し顔を上げて前向きに前進して行きたいと思っています。
被災地の方々に軽々しく頑張って下さいとは云い難いのですが
被災地の方々何らかの方法でを支えることは出来ると思います。
私たちが頑張りたいと思います。
Posted by 金魚の郷の油屋さん at 2011年04月01日 19:18
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