2010年11月15日

学習参観の講演会から

学習参観に行ってきました。
今回は日曜日だったため、午前中の講演会、授業参観、午後の学習発表会と「フル参戦」してきました。その中から講演会のことをほんの一部ですが書いておきます。

熊本県警本部 生活安全部 生活環境課 サイバー犯罪対策官 久保傳之氏によるケータイの危険性についての講演です。

「大人がケータイの知識について不足している。子どもは好奇心で色々試しながら知って行くが、大人は使う機能のみになってしまう」
「ネット社会は大人も経験していない」
「ケータイのフィルタリングは絶対にすべきこと。親の無関心がネットでの被害を生んでしまう」
「小さないたずらの書き込みのつもりがインターネットで拡散し業務妨害や名誉毀損に拡大してしまう」


子どもは好奇心からどんどん新しいことをやってみようとします。それで親がやっていない、知らないことをやってしまいます。最初からケータイがある世代と親である自分たちの世代ではリテラシーや環境が既に違っています。親はテクノロジーにも現在の常識にも追いつけなくなって行きます。パソコンに慣れている親でも子どもの習得スピードにはかないません。

でもそこで親が子どもを放ったらかしにしたり、無関心になってしまうと犯罪に巻き込まれたりしてしまいます。
「自分はわからないから」「危険なことはしないだろうから」「しっかりしているから大丈夫だろう」と考えるのは、むしろ親の「無関心」なのですね。

不用意にネットに出してしまった写真や個人情報はもう消すことができません。コピーされてどこかに残ってしまう可能性があります。最近は実名のソーシャルネットワーキングサービス(SNS)もありますし、個人情報をどこまで出すかは自分たちで真剣に考えなければならない時代にな りました。

ケータイやインターネットの利用が当たり前になった社会で、コミュニケーションの方法やトラブル対策は知っておかねばならないことになりつつあります。ネット社会を経験していない大人が多いため、ネット詐欺については子どもたちだけでなく、大人もよく被害に合っているということです。

現時点では法律がネットの普及に追いつかず、取り締まることができないことも多々あるということなので、まず自分の身は自分で守ること、困ったら保護者や警察に相談することが大切だということでした。
保護者側としてもまず日頃のコミュニケーションを重視する必要があるでしょうね。

日曜の朝で保護者の参加が少なかったことが残念でしたが、機会があったらすべての保護者が聞いておくべき講演内容ではないかと思いました。



Posted by tetsu at 17:16│Comments(0)
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